プライドが高い部下を持つと主張が強いから面倒くさいんだよな...
やる気があるときはよいんだけど、やる気をなくすとフォローが大変で。
プライドの高い部下の指導方法を教えて!
プライドの高い部下を持つ上司は、このような悩みを抱えています。
部下のプライドが高い場合、指導方法に注意が必要です。
プライドが高い部下は自分に自信を持っており、指導しても抵抗するかもしれません。
プライドが高いゆえ、一度やる気をなくしたりすれば元に戻すのに一苦労です。
本記事ではプライドが高い部下への指導について以下の内容で紹介します。
- プライドが高い部下への指導法4選
- プライドが高い部下への指導|メリット・デメリット
- プライドが高い部下への指導|失敗した場合の対処法5つ
- プライドが高い部下への指導|【実例紹介】
この記事の信ぴょう性
人事担当者として7年間経験。
採用面接(年間100名)
新人面談(300人以上)
退職者のアンケート集計(退職者の理由を調査)
人事担当として働く人の悩みを300人以上聞いてきました。
- プライドの高い部下のやる気を爆上げできる
- 上司の指導スキルがあがる
- 部下との関係性向上
それでは、記事を見ていきましょう。
目次
プライドが高い部下への指導法は|まずは関係性作りから
部下への指導はプライドの高低に関わらず、まずは関係性を作るところから始めましょう。
関係性がなければ、そもそも相手は上司の意見を聞きません。
関係性がしっかりできてから、次項から紹介する指導法を実践してください。
- 目標共有
- 成功体験を重ねる
- 適切なフィードバック
- コミュニケーションの重要性
1つずつ解説していきます。
目標共有
プライドが高い部下は目標共有が重要です。
自分に自信を持っている部下と目標を共有することで、上司と部下の共通認識ができるからです。
部下の目標は具体的な数値で設定し、目標達成までのプロセスや方法を深堀していきましょう。
成功体験を重ねる
プライドが高い部下には、成功体験の積み重ねがとても重要です。
自分が何かを成し遂げた成功体験があれば、自信につながるからです。
成功体験は、部下の得意分野を活かした業務を割り当てるなど、適切な機会を与えるとよいでしょう。
適切なフィードバック
プライドが高い部下には、適切なフィードバックが重要です。
なぜなら、適切なフィードバックをすれば、部下の承認欲求を満たせるからです。
具体的なフィードバック
- 部下の成長につながるようなアドバイス
- 改善が見えたら承認する
ただし、過度な賞賛や批判は控えましょう。
プライドが高い部下は、馬鹿にされたと感じる場合があります。
ですので、適度な距離を保ちながらフィードバックを行いましょう。
コミュニケーションの重要性
プライドが高い部下にはコミュニケーションが重要です。
信頼関係を構築することで、指導の効果を高めることができます。
コミュニケーションの具体例
- 部下の意見や考えに共感する
- 部下の悩みを否定せずに聞く
- 少しでも変化が見えたら声をかける
コミュニケーションには、部下の意見や考えに耳を傾ける「傾聴力」が求められます。
また、日頃からコミュニケーションを図れば、部下との信頼関係も深まるでしょう。
プライドが高い部下への指導|メリット・デメリット
プライドが高い部下への指導は、その影響力の高さからメリットになる部分が多くあります。
ただし、指導方法を間違えてしまうと、デメリットにもなりかねません。
ここでは、指導する際のメリット・デメリットを紹介します。
デメリット
- 指導が難しい
プライドが高いため、上司の指導に抵抗を持つことがある。
主張が多いため、意見が衝突しやすい。
- 部下のモチベーションが下がりやすい
指導者の指導スキルが低い、またはフィードバックなどができない場合、部下のやる気やモチベーションが下がりやすい。
メリット
- 生産性の向上
部下のモチベーションがあがれば、生産性の向上が見込める。
周りにもよい影響があり、チーム全体の成果を上げることができる。
- 提案が増える
部下のやる気があがれば、仕事の提案や改善策の提示などが増える傾向がある。
職場改善につながれば、業績向上や労働負荷の軽減につながる可能性も。
プライドが高い部下への指導|失敗した場合の対処法5つ
プライドが高い部下の指導に失敗した場合、どのような対処をすればよいのでしょうか。
次項から5つの対処法があります。
相手の気持ちに寄り添う
すべての部下にいえますが、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。
手の立場で共感してあげることで、信頼関係の構築ができるからです。
相手の気持ちに寄り添えば、部下の不安や悩みに対して解決策が提示できるかもしれません。
再度目標共有を行う
部下への指導が失敗した場合は、再度目標共有を行いましょう。
目標を再度共有することで、再チャレンジのきっかけとなるからです。
目標を共有する際のポイントは以下の通りです。
- 双方で決めた目標は妥当な設定か
- 期日で達成できる目標か
目標設定は、上司だけの意見ではなく部下の意見も反映させて決めましょう。
課題意識の共有
プライドが高い部下に対しては、課題意識の共有が大切です。
部下自身が課題に対して取り組むことで、自己成長につながるからです。
課題意識は部下自身が抱える問題を共有し、どのように取り組むかを一緒に考えることが大切です。
積極的な役割の与え方
プライドが高い部下に対しては、積極的な役割の与え方が有効です。
部下に役割を与えれば、自信を持って取り組むでいくことができます。
役割の与え方は、部下の強みを活かす業務・または新しいことに挑戦させると部下のモチベーションもあがりやすい傾向があります。
ポジティブなアプローチ
プライドが高い部下に対しては、ポジティブなアプローチが重要です。
過度な批判や否定的な態度は、部下のモチベーションを落とす可能性があります。
そのため、ポジティブな言葉や態度を示すことで、部下のモチベーション向上が見込めるでしょう。
プライドが高い部下への指導|【実例紹介】
ここでは、実際に部下から人事宛てに相談が入った内容を紹介します。
相談者概要
社歴:3年
相談内容:仕事をやめたい
退職したい理由:仕事の自由がない
任せてもらえない
営業の数字進捗ばかりつめられる
仕事のやりがいがない
相談のあった社員に直接話を聞きに行きました。 上司とのコミュニケーションエラーが主な原因でした。
【上司部下の日頃のコミュニケーション】
- 普段からあまり話をしない
- 部下に仕事を任せない
- 部下に対し、数値進捗しか確認しない
以上からわかるように、双方でコミュニケーションが取れていないため、上司の指導や意図が部下に届いていません。
また、部下も上司の指導に反発するため、上司からの印象も評価も悪くなっていました。
結果的に部下は仕事を任せてもらえないと感じ、退職を決意してしまいました。
このように、日常から関係性を築いていなければ、部下もやる気をなくしてしまうでしょう。
上司は部下に対して、日常から積極的に関わりをもち、信頼関係を築くことが重要になります。
プライドが高い部下に対する指導方法のまとめ
今回はプライドが高い部下に対する指導方法について、解説しました。
- プライドが高い部下への指導法4選
- プライドが高い部下への指導|メリット・デメリット
- プライドが高い部下への指導|失敗した場合の対処法5つ
- プライドが高い部下への指導|【実例紹介】
プライドが高い部下に対して指導する場合、抵抗を感じることもあるかもしれません。
そのため、適切な指導方法を選択することが重要です。
また、指導に失敗した場合には、相手の気持ちに寄り添いながら上司側から改善していくことが求められます。
部下との信頼関係を築きながら、共に成長することが大切です。