最近入社した〇〇、本当に仕事できないんだよな
どうしたら仕事ができるようになるんだろう
他のメンバーがフォローするから不満出てるんだよな
面接のときは仕事できると思ったけど、いざ仕事をしたらミスばかり...
仕事ができない部下をもつと上司の「ため息」はとまりません。
いつまでも仕事ができないのは会社としては大問題。はやく仕事ができるようになって貢献してもらいたいですよね。
- 仕事ができない3つの理由
- 仕事ができない部下を指導する4つのポイント
- 仕事ができない部下にやってはいけないこと
- 仕事ができない部下からの相談事例
この記事の信ぴょう性
人事担当者として7年間経験。
採用面接(年間100名)
新人面談(300人以上)
退職者のアンケート集計(退職者の理由を調査)
人事担当として働く人の悩みを300人以上聞いてきました。
【記事を読んだ後の3つの未来像】
- 仕事ができる部下に成長する
- 上司の指導スキルがあがる
- フォローしていたチーム員から感謝される
目次
仕事ができない部下の3つの理由
「仕事ができない」と一言で表しても、できない理由はいろいろ。仕事をできるようにするには、できない理由から改善策を考えるのが近道でしょう。
ここでは仕事ができない部下の理由を1つずつ紹介していきます。
仕事量が多すぎるから
仕事ができない理由は、仕事量が多すぎる可能性があります。仕事が多いと部下も余裕がなくなります。結果的にミスの確率も増えるでしょう。
たとえば、営業で1時間に50件のTELかけが仕事です。その時、TELかけ以外にも「あれこれ」指示されました。仕事ができない部下は「あせり」からミスが起きやすくなります。
仕事ができない部下には、できる範囲から仕事を任せましょう。
常識を知らないところがある
仕事ができない部下は、ビジネスマナーや常識を知らないことが多いです。理由としては会社のルールより自分ルールを優先しがちだから。
仕事ができない部下の行動例
- 自分の仕事だけで周りに協力しない
- 自分都合で報連相をしない
- フォローされても感謝を伝えない
特に周りへの感謝を放置すると職場の空気も悪くなります。
ビジネスマナーや会社のルールを丁寧に教育すると良いでしょう。
相談できない職場環境
ミスばかりする部下は、周りに対して積極的に話しかけにくい可能性もあります。
このような時は、上司が周りと交流できるようにしてあげましょう。ミスをしがちな部下も心を開けるかも知れません。
仕事ができない部下を指導する4つのポイント
仕事ができない部下を指導するには根気がいります。他の部下とくらべて成長スピードが遅く時間がかかるからです。
ここでは、仕事ができない部下を指導する4つのポイントを紹介していきます。
話しやすい雰囲気を作る
部下を指導するときは話しやすい雰囲気を作りましょう。話しにくい雰囲気では部下も「緊張」します。
上司からの指導は仕事を改善するための「アドバイス」。
部下が「アドバイス」を聞けるような雰囲気作りを心がけましょう。
確認する回数を増やす
確認する回数を増やす理由としては、仕事でミスする可能性が高いからです。
はじめは確認する側も時間を取られます。
ポイント
ミスがなくなれば時間もかからなくなります。根気よく確認しましょう。
できたことは大きくほめる
仕事ができない部下も少しずつ成長していきます。できたことはリアクションを大きめにほめてあげましょう。
人はほめられると「やる気」が上がるからです。
ポイントとしては、できたことのハードルを下げてほめること。ハードルを下げれば、より多くのことをほめることができます。
「やる気」が上がれば、仕事の質も上がります 。部下の行動をよく見てほめるようにしましょう。
指導するときは「ミス」だけにしぼる
仕事ができない部下への指導は、指摘ポイントが多くあります。ですが、指導するときは、「1つのミス」だけにしぼって伝えましょう。
複数のミスを一気に伝えても響かないからです。
たとえば、2つ指導したいことがあったとします。
2つ指導することがあっても伝えるのは別々の日にするか、1つが改善できてから伝えましょう。
メモ
相手も受け取りやすいので、結果的に改善も早くなります。
仕事ができない部下にやってはいけないこと
部下を指導するのは上司の役目。ですが、行き過ぎた指導はNGです。ここでは上司が部下を指導する際、絶対にやってはいけないことを2つ紹介します。
パワハラ指導
仕事ができるできないに関係なく「パワハラ指導」は絶対NGです。理由は下記の通り。
【パワハラが認められた場合】
- 会社の就業規則で厳しく罰則(解雇・降格・減給など)
- 訴訟問題になる可能性(部下から訴えられる)
ここに注意
今の時代は、「ハラスメント」に特に厳しくなっています。
自分の身を守るためにもパワハラは絶対にやめましょう。
退職をすすめる
仕事ができないからといって「退職をすすめる」のもNGな行動。部下がいつまでも仕事ができないと上司はイライラします。しかし、仕事ができなくても対応は慎重にしなければいけません。
その理由を説明します。
不当解雇にあたる可能性がある
仕事ができない理由だけで退職させると「不当解雇」と言われる可能性があります。会社側の都合で従業員を退職(解雇)させるには、法律にしたがって進める必要があります。
具体的には
- 解雇日の30日前に解雇を伝える
- 30日以内であれば、解雇予告手当を支払う必要がある
部下を会社都合で退職させるのは、とても難しくなっています。そして、法律にも抵触する可能性があるので慎重に対応すべきです。
人事部や弁護士などにも相談しながら対応すると良いでしょう。
仕事ができない部下からの相談事例
職場で相談できないことは人事担当者に連絡がきます。ここでは実際にあった相談内容を紹介していきます。
朝礼に自分だけ参加させてもらえない
入社して6か月目の新入社員から電話がありました。内容は以下の通り。
- 仕事ができないから、朝礼に参加しなくて良いと上司に言われました。
- 朝礼の内容は自分だけ共有事項の紙だけを渡されます。
上記の件はあきらかに「度を超えたパワハラ」です。事実確認を行い、該当の上司は就業規則にしたがって厳罰されました。
注意
個人の能力や上司の好みで差別をしてはいけません。
仕事ができないから「ここまでで良いよ」と言われる
入社2か月目の社員と新人面談をしたときの内容です。
- 上司から「〇〇さんは仕事ができないから、ここまでで良いよ」と言われます。
- 毎日言われるので、精神的にまいっています。
社員から聞いた内容をさっそく上司に確認しました。上司からは「少しずつ仕事を覚えれば良いから」という気持ちからの発言。
結果的に上司から部下に謝罪をして、関係性は改善されました。
まとめ
本記事のまとめ
仕事ができない3つの理由
- 部下がかかえる仕事量が多すぎるから
- 部下は常識を知らないところがある
- 周りに相談できない職場環境がある
仕事ができない部下を指導する4つのポイント
- お互いに話しやすい雰囲気を作る
- 部下の仕事を確認する回数を増やす
- 部下ができたことは大きくほめる
- 指導するときは「ミス」だけにしぼる
仕事ができない部下にやってはいけないこと
仕事ができない部下からの相談事例
仕事ができない部下を成長させるには時間がかかります。ですが、採用したからには1人前に育てるのも上司のつとめ。
部下が仕事ができないからと見限ってはいけません。部下に寄り添いながら指導をしていきましょう。