「同じ部署の社員と付き合ってるんだけど大丈夫なのかな」
「まわりの社員にバレたらどうすればよいの」
「彼女と問題が起きた場合はどうすればよいの?」
職場恋愛が問題になるのは珍しくありません。
2人の関係がうまくいかないと、職場の雰囲気や仕事に悪影響を及ぼします。
この記事では、職場恋愛が問題になった場合の対処法を解説します。
- 上司と部下の恋愛関係の問題点
- 職場での上司と部下の恋愛関係のルール
- 上司と部下の恋愛関係で問題が生じた場合の対処法6選
- 上司・部下の恋愛事例紹介
この記事の信ぴょう性
- 人事担当者として7年間経験。
- 採用面接(年間100名)
- 新人面談(300人以上)
- 退職者のアンケート集計(退職者の理由を調査)
人事担当として働く人の悩みを300人以上聞いてきました。
恋愛関係を明確にすることや、第三者の介入を考えることなどがあげられます。
さっそく、記事を見ていきましょう。
目次
上司と部下の恋愛関係の問題点
職場で上司・部下が恋愛するとさまざまな問題が生じます。
ここでは主な問題点を紹介していきます。
上司と部下が恋愛関係になったときのリスク
職場内恋愛は3つのリスクがあります。
パワーバランスの崩壊 上司と部下の関係が公になると、部下への優遇や扱いが疑われる可能性があります。
例えば
部下が上司に日頃からタメ口で話す
上司の指示に従わない
まわりの社員から「何で〇〇さんだけ、あんなに親しく接してるの」と噂になるおそれも。
仕事は仕事で割り切った対応がお互いに求められるでしょう。
労働環境の悪化
恋愛関係がきっかけで職場の雰囲気が悪くなることもあります。
また、まわりから嫉妬やねたみが起こり、職場の生産性が低下するかも知れません。
上司としては、分け隔てなく部下に対し接しなければいけません。
機密情報の漏えい
恋愛関係がもとで、機密情報漏えいが起こる可能性があります。
プライベートの時間で、機密情報を漏らすかも知れません。
恋愛関係が破綻した場合、部下が機密情報を意図的に漏らすリスクも考えられます。
上記問題を避けるには、職場内のルールを明確化し、機密情報のアクセス制限が必要です。
ハラスメントの問題
関係が公になった場合、トラブルに発展する可能性があります。
パワーバランスが崩れたり、不当な扱いの疑惑が生じるからです。
具体例
- まわりの社員から嫉妬やねたみが起こる
- 上司の指示を無視する
- 生産性が低下する
- 部下から評判を落とすような噂を流される
両者の関係がもつれると、大きなトラブルになるリスクもあります。
ですが、仕事と恋愛は別なので、きちんと整理して対応するのが最善でしょう。
職場での上司と部下の恋愛関係のルール
上司と部下が恋愛関係にあっても、会社では仕事を最優先にしなければなりません。
ここでは、会社で守るべきルールについて解説していきます。
会社のルールについて
職場内恋愛は、会社によってルールが設けられていることが多いです。
一般的には以下の事項などがあげられます。
主な会社のルール
- 職場恋愛の禁止
- 仕事に影響が出るような行為やハラスメントに注意する。
- 公私の線引きを明確にする。
- 職場の雰囲気やチームに悪影響を与えない。
ルールは会社ごとに異なるため、全社員が理解し、遵守することが重要です。
ハラスメントに関するルール
ハラスメントに関するルールも会社ごとに違いがあります。
一般的には以下の事項があげられます。
- ハラスメントの禁止
- 被害者が訴えた場合は早急かつ真摯な対応
ハラスメントについては、ハラスメントが発生しないよう良好な職場環境が必要です。
もしも、被害にあった方がいたときは、被害者が1人で悩まないよう、まわりに相談できるサポートも大切です。
上司と部下の恋愛関係で問題が生じた場合の対処法6選
上司と部下の恋愛関係が発覚した場合、問題が生じることがあります。
問題に対処するには、以下の6点を考慮する必要があります。
会社のルールに従うこと
上司と部下の関係が問題となった場合、まずは会社の規則に従いましょう。
個人で解決しようとしても、感情面から問題が大きくなるかも知れません。
例えば、以下のような問題が懸念されます。
想定される問題点
- パワーバランスの崩壊
- ハラスメントの問題
- 2人の関係をまわりに暴露される
まわりの社員に関係が明るみになると、さまざまな問題が生じる可能性があります。
ゆえに、事態を深刻化させないように迅速な対応が求められます。
まわりの社員に配慮する
2人の関係が明るみになった場合、まわりの社員に配慮しましょう。
公になった場合、まわりからの嫉妬や不満がでるからです。
そのため、上司はどの社員にも公正な対応を心がけることが大切です。
当事者同士で問題の大きさや影響について話し合う
上司と部下の2人で問題の大きさや影響について話し合いましょう。
関係が問題になったとき、さまざまなリスクが想定できるからです。
会社のルールやまわりからの視線も配慮しながら、客観的な立場での話し合いが大切です。
仕事とプライベートの時間を分ける
関係を継続するには、公私の時間を区分けすることが重要です。
プライベートが仕事に影響しないようにするためです。
また、ほかの社員より優遇したり、不当な扱いを受けたりしないように配慮する必要があります。
被害者を保護すること
関係のもつれからトラブルが起きた場合は、被害者の保護が重要です。
保護が遅れれば加害者から被害を受けるかもしれないからです。
被害者を保護する具体例は以下の通りです。
[被害者を保護する具体例
- 会社のルールに則り、慎重に対応する
- 被害者と加害者が接触しないように隔離する
- 専門家に相談できるようにする
関係がこじれると、感情的な行動から事件に発展するケースもあります。
被害者を守るためにも、会社として早急な対応が求められます。
専門家に相談する
2人の関係がこじれた場合、専門家のアドバイスを聞くこともあります。
専門家のアドバイスを受ければ、適切な解決策が見つかるからです。
専門家とは以下の通りです。
- 弁護士
- 社労士
- 人事担当者
特に弁護士や社労士は、無料相談所もあるので親身に相談にのってくれるでしょう。
上司・部下の恋愛事例紹介
ここでは、人事担当者時代に相談のあった実例を紹介します。
相談内容は以下の通りです。
相談者:恋愛関係にあった社員(部下)
内容
- 職場の上司と恋愛関係にある
- 職場恋愛が公になり、職場内から「いじめ」を受けている
- いじめの内容は「無視」「持ち場を変更された」など
上記の問題を経て、職場内でハラスメントについての説明会を設けました。
また、当人同士には公私を混同しないよう、注意喚起を行いました。
おわりに
今回は上司と部下の恋愛関係について、紹介しました。
職場恋愛が問題になるのは、現代ではよくあるケースです。
ですので、2人の関係が発覚した場合は会社のルールに従い、問題に取り組むことが必要でしょう。
さらに、第三者の介入も有効な手段です。
例えば、人事部や弁護士や社労士に相談し、関係解消の促しもできるでしょう。
また、問題が発生しないためには、予防策の検討も必要です。
職場での倫理的な行動規範の策定や、社員教育の導入などを行えば、予防としては有効かもしれません。